アラフィフからの人生も楽しく!

美味しいもの食べたーい!でも最近太り気味。記憶力や肌も衰えてきた。前向きに老いを受け入れながら、子育て後の第二の人生を楽しむべし。

『ベルサイユのばら』第6話 絹にドレスとボロ服

結婚してから三年になるのに一度もパリに行けないことに不満を漏らすアントワネット。パリの治安は万全とは言いきれなかった。オルレアン公「心配には及ばない。王族には近衛兵がついているのだから」とオスカルにプレッシャーをかける。

 

アントワネットは直接国王にお願いして、パリ訪問が実現することに。喜ぶアントワネット。オスカルはアンドレに「私はアントワネット様の子どものようなお心が好きだ。高貴な誇り高さを身につけておられながら、強いものや美しい物にはすぐに惹きつけられ、感情のままに振る舞われるあのご気性がな。あのお方にもいくつかの欠点はある。だがおそばにいたら誰だってアントワネット様のご気性が好きになられずにはおられまい」。アンドレ「ああ。だだ誰でもという見方はどうかな?」

 

アントワネットがパリ訪問により民衆に人気を得ることは皇太子が人気を得ることになる。オルレアン公は邸宅の地下でアントワネットとオスカルの評判が同時に地に落ちる企てをする。

 

パリ訪問の安全確保のため見回りをするオスカルとアンドレ、ジェローデル(近衛兵副隊長)。貴族たちの華やかな生活が繰り広げられているベルサイユから西へ20km。花の都パリではうち続く悪政に人々はみな苦しんでいた。とくにタンプル街、グランブリエールなどの下町では職にもありつけず貧しい暮らしに喘いでいた。

 

「あ〜あ、またジャガイモのスープか」と文句を言うのはジャンヌ。この貧しい下町の住人。家族は病気がちな母とロザリー(妹)がいる。ジャンヌ「ねえ、母さん。私たちの父さんがバロア家最後の貴族って本当なの?」。母「あの頃、落ちぶれたバロア家の女中をしていてね。旦那様に愛されたのさ。でもロザリーが生まれてすぐ旦那様が亡くなった。それでかわいそうなバロア家もおしまいだったのさ」。ジャンヌ「世が世なら私たちベルサイユ宮殿で暮らしてたってわけさ、ね、ロザリー」。ロザリー「いやだわ。夢みたいなこと」。ジャンヌ「いや、夢じゃないわ。今のこの暮らしの方が夢なんだ」。ジャンヌは母に頬を叩かれる。母「毎日鏡ばかり見てそんなこと言って。お前はもう17じゃないか。働けるじゃないか。母さんだってもっと身体が丈夫だったら」。家から飛び出すジャンヌ。咳き込む母に寄り添うロザリー。

 

 

オスカルたちが酒場で酒を飲んでいると、お忍びのドギュメヌ公爵と一年前まで近衛兵にいたシャルルという男が何やら話し込んで金を渡しているのを見る。

 

パリ訪問当日。皇太子、アントワネットたちが馬車で通る道すがら、民衆は喜びと共に拍手でもって迎える。オスカルはその護衛担当だか、ジェローデルから、シャルルが最近火薬工場に頻繁に出入りしていることを聞く。そしてアンドレもドギュメヌ公爵を尾行して、シャルルがどんな馬でも狂ったように暴れ出す火薬をこの道中のどこかで使うという情報を得る。アンドレはオスカルにこのことを伝える。両脇から不審者を探す二人。オスカルはシャルルを見つけ、火薬は川へ。シャルルは自白する前に自ら毒を飲み命を絶つ。

 

民衆に祝福され幸せを感じるアントワネットは「なんて素晴らしいのでしょう。オスカル。こんなに大勢の人たちが私を愛してくれるなんて。ああ、なんて幸せなのかしら、私」。もしもこの時の感激と愛情をアントワネットがいつまでも忘れずにいたら、あるいは彼女は悲劇の王妃にならずに済んだかもしれない...。

 

ジャンヌは道端で「何が皇太子だ!何が我らの女王様だ!」と独り言。そこへ貴族の馬車が通り「お待ち下さい!奥様、お優しい奥様。バロア家の血筋を引く哀れな孤児にどうかお恵みを」。馬車の奥様「バロア家ですって?バロア家に子どもがいるって噂は聞いていたけど」。ジャンヌ「はい。父の名はサンデニー男爵。父も母も亡くなって頼りになる親戚もない私はこうして独ぼっちで」。馬車の奥様「サンデニー?ええ、よく知っています。かわいそうに。バロア王家の末裔がこのような姿で。お乗りなさい。私はブーデンビリエ公爵夫人。屋敷で詳しい話を聞かせてちょうだい」。ジャンヌ「チャンスだわ。夢が本当になるんだわ。私にふさわしい暮らしができる。そのためなら私何だってする!何だって!」

 

その頃ロザリーは、高騰するパンの値に不安を覚え、ジャンヌがいないのを心細く思っていた。ロザリーは後ろから馬車が通り過ぎよろけて倒れる。馬車から紳士が降りて来て「お怪我はありませんか?」この紳士はフェルゼン。フェルゼンは裏通りを通り、飢えに苦しんでいる人々を目の当たりにする。ドイツで造幣学を学び、イタリアで医学を、スイスで哲学を修めたスウェーデンの貴族フェルゼンは、今パリの社交界で最後の磨きをかけるためにフランスにやって来た。アントワネット、オスカル、フェルゼンの運命的な出会いは間近であった。